同業他社から刺激を受ける
光陰矢の如しーー。4年という歳月は長いのだろうか。振り返れば、アッという間だったように思う。
サンディエゴを離れるにあたり、別れを告げに行った店がある。「パシフィック・スター・オート」。車の修理工場だ。LAに向かう前に、愛車の点検も兼ねて訪問した。エンジンオイルの交換も頼んだ。
オーナーの息子曰く「ブレーキペダルが若干くたびれてきていますが、あと半年は使えるでしょう。オイルはまだ綺麗なので、しばらくはこのままで大丈夫ですよ。お代は結構です」
日本のガソリンスタンドで、必要のないバッテリーやタイヤの購入を勧められた経験が何度もある。そんなマニュアルが作られている国で育った者にとって、「パシフィック・スター・オート」の倫理観は、実に気持ちの良いものだ。だからこそ、定期的に愛車のメンテナンスを頼んでいた。
同店にやって来た他の客たちも言う。
「ギレルモ社長とは、自分が16歳だった高校生時代からの付き合いです。今27歳ですが、何かの用事で車を持ち込む度に、最高のサービスを良心的な価格でやってくれます。客を心から思い遣り、最善を尽くしてくれる人です。
今回は、BMW4シリーズのフロントバンパーに問題があったのでお願いしました。修理後のバンパーは、まるで新品のようでした。いつも非の打ちどころの無い仕事ぶりで、心から感謝します。友人、知人が車の修理が必要になった際には、パシフィック・スター・オートを勧めます」
「私はホンダ・オデッセイの板金修理の見積もりを、5軒で取りました。パシフィック・スター・オートのギレルモさんが断然安かったです。仕上がりも素晴らしく、約束の時間通りに仕上げてくれました。スタッフの皆さんも親切で、感動しました。ギレルモさん、そしてパシフィック・スター・オートの皆さんにお礼を言いますよ」
「旅行の予定があったのですが、突然エンジンにトラブルが発生してしまいました。その日は金曜日で、しかも翌週の頭が祭日という連休でした。休暇の計画が台無しになるかとヒヤッとしたのですが、ギレルモさんはなんと2時間もかからずに車を修理してくれました!
このお店に一生感謝し、何かあったら、必ず車を預けにきます。彼らの知識、仕事の丁寧さ、迅速さは、信頼度100パーセントです。私のヒーローとしか言いようがありません」
彼らの発言が誇張でないことは、カスタマーの一人である私も十分理解している。こういう出会いを大切にしたい。
ギレルモはメキシコ移民。隣国から移り住み、商売を軌道に乗せるまでに苦しい日々を送った。言葉の通じない土地において、同胞たちだけに向けたビジネスでは先が見えなかった。そこで磨き上げたのが、知識、テクニック、接客だ。無論、ベースにあったのは「心」である。
ギレルモの息子はアメリカ合衆国で成長したため、英語とスペイン語のバイリンガルだが、父の志を受け継いだ。
お陰様でJBC車両事業部も、お客様から上記のコメントとよく似た感想を頂いている。我々と「パシフィック・スター・オート」の共通点は、技術の高さと真心だ。弊社は特に「ヒーロー」になることを目指してはいないが、常にお客様に満足して頂けるサービスを目指している。
〜自分が受けて納得できるサービスを〜。国や民族を問わず、カスタマー目線で物事を捉える経験は、学びが多い。
